全日本選手権2017女子FSの分析



20171223_154248356.jpg

現地で見てきました



4階席で前の手すりが邪魔だった
見切り席を買った覚えはないのだが…




今回の分析は現地採点をもとに
後から録画を見返してチェックしたものになります





○三原選手



3Lz+3T → +1

 プラス項目 2つ
   5)四肢を十分に伸ばした着氷姿勢/独創的な出方
   6) 入りから出までの流れが十分


ChSq → +2

 プラス項目 4つ
   1)流れがよく、エネルギーが十分で焦点の定まった演技
   2)シークエンス中のスピード、またはスピードの加速が十分
   4)全身が関わり十分にコントロールされている
   6)無駄な力が全くない


2A → +2

 プラス項目 5つ
   1)予想外の/独創的な/難しい入り
   2)明確ではっきりとしたステップ/フリー・スケーティング動作から直ちにジャンプに入る
   5)四肢を十分に伸ばした着氷姿勢/独創的な出方
   7) 開始から終了まで無駄な力が全くない
   8) 音楽構造に要素が合っている


CCoSp → +2

    プラス項目 4つ
   1)スピン中の回転速度あるいは回転速度の増加が十分
   2)すばやくスピンの軸をとることができる
   7)全局面でのコントロールが十分
   8)音楽構造に要素が合っている


FSSp → +2

    プラス項目 4つ
   1)スピン中の回転速度あるいは回転速度の増加が十分
   2)すばやくスピンの軸をとることができる
   3)全ての姿勢でのバランスのとれた回転数
   7)全局面でのコントロールが十分


3F → +2

 プラス項目 4つ
   5)四肢を十分に伸ばした着氷姿勢/独創的な出方
   6) 入りから出までの流れが十分
   7) 開始から終了まで無駄な力が全くない
   8) 音楽構造に要素が合っている


2A+3T → +1

 プラス項目 2つ
   5)四肢を十分に伸ばした着氷姿勢/独創的な出方
   8) 音楽構造に要素が合っている


3Lo → +2

 プラス項目 4つ
   2)明確ではっきりとしたステップ/フリー・スケーティング動作から直ちにジャンプに入る
   5)四肢を十分に伸ばした着氷姿勢/独創的な出方
   7) 開始から終了まで無駄な力が全くない
   8) 音楽構造に要素が合っている


3Lz+2T+2Lo → -1

 プラス項目 1つ
   8) 音楽構造に要素が合っている

 マイナス要素
   回転不足 -1


3S → +2

 プラス項目 5つ
   1)予想外の/独創的な/難しい入り
   2)明確ではっきりとしたステップ/フリー・スケーティング動作から直ちにジャンプに入る
   3)空中での姿勢変形/ディレイド回転のジャンプ
   7) 開始から終了まで無駄な力が全くない
   8) 音楽構造に要素が合っている


StSq → +3

    プラス項目   6つ
   1)エネルギーが十分で焦点の定まった演技
   2)シークエンス中のスピード、またはスピードの加速が十分
   3)シークエンス中に様々なステップを用いている
   4)深いはっきりとしたエッジ
   5)全身が関わり十分にコントロールされた正確なステップを維持
   8)要素が音楽構造を高めている


FCCoSp → +2

    プラス項目 4つ
   1)スピン中の回転速度あるいは回転速度の増加が十分
   2)すばやくスピンの軸をとることができる
   3)全ての姿勢でのバランスのとれた回転数
   8)音楽構造に要素が合っている


自己採点のGOE合計は+12.4

で、プロトコルはこれ
Screenshot_20171224-114838.jpg
プロトコルのGOE合計は+11.73

自己採点との差は+0.67





スタオベ演技その2

その1は横井選手ね





3Lz+2T+2Loの3Lzは現地で演技中でも回転不足が分かった





○樋口選手



2A → +2

 プラス項目 5つ
   4)高さおよび距離が十分
   5)四肢を十分に伸ばした着氷姿勢/独創的な出方
   6) 入りから出までの流れが十分
   7) 開始から終了まで無駄な力が全くない
   8) 音楽構造に要素が合っている


3Lz+3T → +2

 プラス項目 4つ
   4)高さおよび距離が十分
   5)四肢を十分に伸ばした着氷姿勢/独創的な出方
   7) 開始から終了まで無駄な力が全くない
   8) 音楽構造に要素が合っている


CCoSp → +2

    プラス項目 4つ
   1)スピン中の回転速度あるいは回転速度の増加が十分
   2)すばやくスピンの軸をとることができる
   3)全ての姿勢でのバランスのとれた回転数
   7)全局面でのコントロールが十分


ChSq → +3

 プラス項目 6つ
   1)流れがよく、エネルギーが十分で焦点の定まった演技
   2)シークエンス中のスピード、またはスピードの加速が十分
   3)十分に明確で正確
   4)全身が関わり十分にコントロールされている
   5)独創的でオリジナリティがある
   7)プログラムのコンセプト/特徴を反映している


2S → 0

 プラス項目 1つ
   2)明確ではっきりとしたステップ/フリー・スケーティング動作から直ちにジャンプに入る


3Lz+3T → -1

 プラス項目 1つ
   5)四肢を十分に伸ばした着氷姿勢/独創的な出方

 マイナス要素
   回転不足 -1


3Lo → +1

 プラス項目 3つ
   2)明確ではっきりとしたステップ/フリー・スケーティング動作から直ちにジャンプに入る
   6) 入りから出までの流れが十分
   8) 音楽構造に要素が合っている


2A+2T+2Lo → +1

 プラス項目 3つ
   1)予想外の/独創的な/難しい入り
   2)明確ではっきりとしたステップ/フリー・スケーティング動作から直ちにジャンプに入る
   8) 音楽構造に要素が合っている


3F → +1

 プラス項目 3つ
   4)高さおよび距離が十分
   5)四肢を十分に伸ばした着氷姿勢/独創的な出方
   8) 音楽構造に要素が合っている


FCSp → +1

    プラス項目 3つ
   1)スピン中の回転速度あるいは回転速度の増加が十分
   2)すばやくスピンの軸をとることができる
   3)全ての姿勢でのバランスのとれた回転数


StSq → +3

    プラス項目   6つ
   1)エネルギーが十分で焦点の定まった演技
   2)シークエンス中のスピード、またはスピードの加速が十分
   3)シークエンス中に様々なステップを用いている
   4)深いはっきりとしたエッジ
   5)全身が関わり十分にコントロールされた正確なステップを維持
   8)要素が音楽構造を高めている


LSp → +2

    プラス項目 5つ
   1)スピン中の回転速度あるいは回転速度の増加が十分
   2)すばやくスピンの軸をとることができる
   4)規定回転数を明らかに超えた回転
   7)全局面でのコントロールが十分
   8)音楽構造に要素が合っている


自己採点のGOE合計は+10.3

で、プロトコルはこれ
Screenshot_20171224-115128.jpg
プロトコルのGOE合計は+10.54

自己採点との差は+0.24





3Lz+3Tは現地で見ても回転足りないだろうなと






○宮原選手



3Lo → -1

 プラス項目 1つ
   5)四肢を十分に伸ばした着氷姿勢/独創的な出方

 マイナス要素
   回転が足りない -1


3Lz+3T → -2

 プラス項目 1つ
   8) 音楽構造に要素が合っている

 マイナス要素
   拙劣な踏み切り -1
   回転不足 -1


3F → -2

 プラス項目 1つ
   5)四肢を十分に伸ばした着氷姿勢/独創的な出方

 マイナス要素
   拙劣な踏み切り -1
   回転が足りない -1


FCSp → +2

    プラス項目 4つ
   1)スピン中の回転速度あるいは回転速度の増加が十分
   2)すばやくスピンの軸をとることができる
   3)全ての姿勢でのバランスのとれた回転数
   7)全局面でのコントロールが十分


CCoSp → +2

    プラス項目 4つ
   1)スピン中の回転速度あるいは回転速度の増加が十分
   2)すばやくスピンの軸をとることができる
   3)全ての姿勢でのバランスのとれた回転数
   7)全局面でのコントロールが十分


StSq → +3

    プラス項目   6つ
   1)エネルギーが十分で焦点の定まった演技
   2)シークエンス中のスピード、またはスピードの加速が十分
   3)シークエンス中に様々なステップを用いている
   5)全身が関わり十分にコントロールされた正確なステップを維持
   7)開始から終了まで無駄な力が全くない
   8)要素が音楽構造を高めている


3Lz+2T+2Lo → -2

 プラス項目 0つ
   3)空中での姿勢変形/ディレイド回転のジャンプ

 マイナス要素
   拙劣な踏み切り -1
   拙ない着氷 -1


2A+3T → +1

 プラス項目 3つ
   5)四肢を十分に伸ばした着氷姿勢/独創的な出方
   7) 開始から終了まで無駄な力が全くない
   8) 音楽構造に要素が合っている


3S → +1

 プラス項目 3つ
   5)四肢を十分に伸ばした着氷姿勢/独創的な出方
   7) 開始から終了まで無駄な力が全くない
   8) 音楽構造に要素が合っている


ChSq → +2

 プラス項目 5つ
   1)流れがよく、エネルギーが十分で焦点の定まった演技
   2)シークエンス中のスピード、またはスピードの加速が十分
   4)全身が関わり十分にコントロールされている
   6)無駄な力が全くない
   8)要素が音楽構造を高めている


2A → 0

 プラス項目 1つ
   5)四肢を十分に伸ばした着氷姿勢/独創的な出方


LSp → +3

    プラス項目 6つ
   1)スピン中の回転速度あるいは回転速度の増加が十分
   2)すばやくスピンの軸をとることができる
   4)規定回転数を明らかに超えた回転
   5)良い、力強い姿勢
   7)全局面でのコントロールが十分
   8)音楽構造に要素が合っている


自己採点のGOE合計は+4.2

で、プロトコルはこれ
Screenshot_20171224-114830.jpg
プロトコルのGOE合計は+11.71

自己採点との差は+7.51




現地の4階からでも多くのジャンプのグリ降りに気付いた
踏み切りもルッツとフリップが他の選手と違う



スピンは戻ってきたがジャンプは……
復帰前は戻すではなく1から作り直すを期待してたのだけど、
それだと時間が足りないか…



踏み切りを無視してもGOEは5.41の差、更に回転不足を無視すると+4.01
PCSも含めて明らかにナショナル採点





3Lo演技中
videotogif_2017.12.24_16.56.52.gif
現地で回転足りないと思ったが…録画を見るとレビューすら付いていない
明らかに前向き着氷







3Lz+3T

暫定のGOE見ると+2つけてるジャッジが半分以上いる
そんなに加点がつくジャンプに見えなかった


3-3ではなく2A+3T×2本の構成に戻してくれないかなぁ…

回転不足も問題ないし、GOEの係数も3-3よりお得で、
更に2A+3T×2本後半の以前の構成の方が基礎点も高い

お得でできることをせず、損でできないとこをしている現状





3F
videotogif_2017.12.24_17.00.16.gif
これも現地で回転足りないのではと思ったが…レビューすらなし
録画を見ると100度ぐらいは足りないと思う




3Lz+2T+2Lo

2Loがインエッジで着氷
回転はギリギリ足りてるかなと思う




回転不足をとられると是正されるGOEを含めて5.9は下がるかと







○坂本選手


3F+3T → -1

 プラス項目 1つ
   8) 音楽構造に要素が合っている

 マイナス要素
   回転不足 -1


3S → +2

 プラス項目 5つ
   4)高さおよび距離が十分
   5)四肢を十分に伸ばした着氷姿勢/独創的な出方
   6) 入りから出までの流れが十分
   7) 開始から終了まで無駄な力が全くない
   8) 音楽構造に要素が合っている


StSq → +2

    プラス項目   5つ
   1)エネルギーが十分で焦点の定まった演技
   2)シークエンス中のスピード、またはスピードの加速が十分
   3)シークエンス中に様々なステップを用いている
   5)全身が関わり十分にコントロールされた正確なステップを維持
   7)開始から終了まで無駄な力が全くない


FSSp → +2

    プラス項目 4つ
   1)スピン中の回転速度あるいは回転速度の増加が十分
   2)すばやくスピンの軸をとることができる
   3)全ての姿勢でのバランスのとれた回転数
   7)全局面でのコントロールが十分


3Lz → -1

 プラス項目 2つ
   4)高さおよび距離が十分
   6) 入りから出までの流れが十分

 マイナス要素
   エッジエラー -2


3F+3T → +2

 プラス項目 4つ
   3)空中での姿勢変形/ディレイド回転のジャンプ
   5)四肢を十分に伸ばした着氷姿勢/独創的な出方
   7) 開始から終了まで無駄な力が全くない
   8) 音楽構造に要素が合っている


CCoSp → +2

    プラス項目 4つ
   1)スピン中の回転速度あるいは回転速度の増加が十分
   2)すばやくスピンの軸をとることができる
   7)全局面でのコントロールが十分
   8)音楽構造に要素が合っている


2A+3T+2T → +3

 プラス項目 6つ
   3)空中での姿勢変形/ディレイド回転のジャンプ
   4)高さおよび距離が十分
   5)四肢を十分に伸ばした着氷姿勢/独創的な出方
   6) 入りから出までの流れが十分
   7) 開始から終了まで無駄な力が全くない
   8) 音楽構造に要素が合っている


ChSq → +2

 プラス項目 5つ
   1)流れがよく、エネルギーが十分で焦点の定まった演技
   2)シークエンス中のスピード、またはスピードの加速が十分
   3)十分に明確で正確
   4)全身が関わり十分にコントロールされている
   6)無駄な力が全くない


3Lo → +2

 プラス項目 5つ
   2)明確ではっきりとしたステップ/フリー・スケーティング動作から直ちにジャンプに入る
   4)高さおよび距離が十分
   5)四肢を十分に伸ばした着氷姿勢/独創的な出方
   6) 入りから出までの流れが十分
   8) 音楽構造に要素が合っている


2A+2T → +2

 プラス項目 4つ
   4)高さおよび距離が十分
   5)四肢を十分に伸ばした着氷姿勢/独創的な出方
   6) 入りから出までの流れが十分
   8) 音楽構造に要素が合っている


FCCoSp → +3

    プラス項目 6つ
   1)スピン中の回転速度あるいは回転速度の増加が十分
   2)すばやくスピンの軸をとることができる
   3)全ての姿勢でのバランスのとれた回転数
   4)規定回転数を明らかに超えた回転
   7)全局面でのコントロールが十分
   8)音楽構造に要素が合っている


自己採点のGOE合計は+12.2

で、プロトコルはこれ
Screenshot_20171224-115116.jpg
プロトコルのGOE合計は+11.14

自己採点との差は-1.06




スタオベその4
その3は紀平選手ですよ






最初から宮原選手がノーミス風だと優勝の決まっている試合でしたか

一人だけナショナル採点でした
シンボルアスリートはお得ですね



実績は現役選手では抜けているとは思うけど、
実力が抜けているとは思わない
ジャンプに欠陥のある選手のゴリ押しに飽きてきた


テクニカルがスルーしてると思うものを是正しても
宮原選手の1位は変わらないことも明記しておく

ただ、一人だけ明らかにGOEもPCSも採点基準が違うとも思うので、
そこまで是正すると…なのだが





2枠目はどうなるか…


坂本選手を推すつもりだったら、
ナショナルなのでPCS70にのせると思うのだけど





ここからは自分の意見


ノーミスなら樋口>坂本だと思う
ジャンプ構成も樋口>坂本で坂本選手はルッツが下手すると重度エラーとられそう
PCSも樋口>坂本だろうし

ただ、樋口選手はここ一番の勝負に弱いイメージがある
先シーズンの世界選手権も今シーズンのファイナルも…

一方、坂本選手はここ一番の勝負に強いイメージがある
先シーズンのジュニアの派遣が決まる全日本Jr.優勝、世界Jr.もノーミスで3位、
今回も2位に入っている


坂本選手はGPSアメリカ大会でテクニカルがお仕事をしなかったので
優勝を逃し、ファイナルも進出できなかった


それを思うと今回も忖度で優勝できず、
更にオリンピック出場できないのはちょっと…