全日本選手権2017男子SP,FSの分析



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男子はSP,FSともにテレビで見てました





⚫SP



○田中選手



4S → -1

 プラス項目 2つ
   4)高さおよび距離が十分
   8) 音楽構造に要素が合っている

 マイナス要素
   ジャンプ前のステップ/動作が1つのみ -1
   拙ない着氷 -1


3F+3T → +2

 プラス項目 4つ
   4)高さおよび距離が十分
   5)四肢を十分に伸ばした着氷姿勢/独創的な出方
   6) 入りから出までの流れが十分
   8) 音楽構造に要素が合っている


FCSp → +1

    プラス項目 2つ
   1)スピン中の回転速度あるいは回転速度の増加が十分
   2)すばやくスピンの軸をとることができる


CSSp → 0

    プラス項目 2つ
   1)スピン中の回転速度あるいは回転速度の増加が十分
   2)すばやくスピンの軸をとることができる

 マイナス要素
   必須回転数に満たない -1


3A → +1

 プラス項目 3つ
   4)高さおよび距離が十分
   5)四肢を十分に伸ばした着氷姿勢/独創的な出方
   8) 音楽構造に要素が合っている


StSq → +2

    プラス項目   4つ
   1)エネルギーが十分で焦点の定まった演技
   2)シークエンス中のスピード、またはスピードの加速が十分
   3)シークエンス中に様々なステップを用いている
   8)要素が音楽構造を高めている


CCoSp → +1

    プラス項目 3つ
   1)スピン中の回転速度あるいは回転速度の増加が十分
   2)すばやくスピンの軸をとることができる
   3)全ての姿勢でのバランスのとれた回転数


自己採点のGOEは+3.2

で、プロトコルはこれ
Screenshot_20171225-105033.jpg
プロトコルのGOE合計は+6.29

自己採点との差は+3.09




○無良選手


4T → -2

 プラス項目 1つ
   4)高さおよび距離が十分

 マイナス要素
   ステップ/動作から直ちにジャンプしない -1
   片手がタッチ·ダウン   -1


3A → +2

 プラス項目 5つ
   4)高さおよび距離が十分
   5)四肢を十分に伸ばした着氷姿勢/独創的な出方
   6) 入りから出までの流れが十分
   7) 開始から終了まで無駄な力が全くない
   8) 音楽構造に要素が合っている


FCSp → 0

    プラス項目 1つ
   1)スピン中の回転速度あるいは回転速度の増加が十分


CSSp → +1

    プラス項目 2つ
   1)スピン中の回転速度あるいは回転速度の増加が十分
   2)すばやくスピンの軸をとることができる


3Lz+3T → -1

 プラス項目 1つ
   4)高さおよび距離が十分

 マイナス要素
   拙ない着氷 -1


StSq → +2

    プラス項目   5つ
   1)エネルギーが十分で焦点の定まった演技
   2)シークエンス中のスピード、またはスピードの加速が十分
   3)シークエンス中に様々なステップを用いている
   5)全身が関わり十分にコントロールされた正確なステップを維持
   8)要素が音楽構造を高めている


CCoSp → +1

    プラス項目 3つ
   1)スピン中の回転速度あるいは回転速度の増加が十分
   2)すばやくスピンの軸をとることができる
   3)全ての姿勢でのバランスのとれた回転数


自己採点のGOE合計は+0.9

で、プロトコルはこれ
Screenshot_20171225-105039.jpg
プロトコルのGOE合計は+1.58

自己採点との差は+0.68








⚫FS



○無良選手


4T → 0

 プラス項目 1つ
   4)高さおよび距離が十分


3Lz+3T → +2

 プラス項目 4つ
   4)高さおよび距離が十分
   5)四肢を十分に伸ばした着氷姿勢/独創的な出方
   7) 開始から終了まで無駄な力が全くない
   8) 音楽構造に要素が合っている


3Lo → +2

 プラス項目 5つ
   2)明確ではっきりとしたステップ/フリー・スケーティング動作から直ちにジャンプに入る
   4)高さおよび距離が十分
   5)四肢を十分に伸ばした着氷姿勢/独創的な出方
   6) 入りから出までの流れが十分
   7) 開始から終了まで無駄な力が全くない


StSq → +2

    プラス項目   5つ
   1)エネルギーが十分で焦点の定まった演技
   2)シークエンス中のスピード、またはスピードの加速が十分
   3)シークエンス中に様々なステップを用いている
   5)全身が関わり十分にコントロールされた正確なステップを維持
   8)要素が音楽構造を高めている


CSSp → +1

    プラス項目 2つ
   1)スピン中の回転速度あるいは回転速度の増加が十分
   2)すばやくスピンの軸をとることができる


3A+2T → +1

 プラス項目 3つ
   4)高さおよび距離が十分
   5)四肢を十分に伸ばした着氷姿勢/独創的な出方
   8) 音楽構造に要素が合っている


3A → +2

 プラス項目 5つ
   4)高さおよび距離が十分
   5)四肢を十分に伸ばした着氷姿勢/独創的な出方
   6) 入りから出までの流れが十分
   7) 開始から終了まで無駄な力が全くない
   8) 音楽構造に要素が合っている


3F+1Lo+2S → 0

 プラス項目 3つ
   4)高さおよび距離が十分
   6) 入りから出までの流れが十分
   8) 音楽構造に要素が合っている

 マイナス要素
   エッジエラー -1


FCSp → 0

    プラス項目 1つ
   2)すばやくスピンの軸をとることができる


3S → +2

 プラス項目 5つ
   4)高さおよび距離が十分
   5)四肢を十分に伸ばした着氷姿勢/独創的な出方
   6) 入りから出までの流れが十分
   7) 開始から終了まで無駄な力が全くない
   8) 音楽構造に要素が合っている


3Lz → -2

 プラス項目 1つ
   4)高さおよび距離が十分

 マイナス要素
   ステップアウト -2


ChSq → +2

 プラス項目 4つ
   1)流れがよく、エネルギーが十分で焦点の定まった演技
   2)シークエンス中のスピード、またはスピードの加速が十分
   4)全身が関わり十分にコントロールされている
   8)要素が音楽構造を高めている


CCoSp → +1

    プラス項目 3つ
   1)スピン中の回転速度あるいは回転速度の増加が十分
   2)すばやくスピンの軸をとることができる
   3)全ての姿勢でのバランスのとれた回転数


自己採点のGOE合計は+9.2

で、プロトコルはこれ
Screenshot_20171224-223558.jpg
プロトコルのGOE合計は+9.12

自己採点との差は-0.08





○田中選手



4S → +2

 プラス項目 4つ
   4)高さおよび距離が十分
   5)四肢を十分に伸ばした着氷姿勢/独創的な出方
   6) 入りから出までの流れが十分
   8) 音楽構造に要素が合っている


4S+REP → -2

 プラス項目 1つ
   4)高さおよび距離が十分

 マイナス要素
   ステップアウト -2


3A → 0

 プラス項目 3つ
   4)高さおよび距離が十分
   5)四肢を十分に伸ばした着氷姿勢/独創的な出方
   8) 音楽構造に要素が合っている

 マイナス要素
   拙ない着氷 -1


CSSp → +1

    プラス項目 2つ
   1)スピン中の回転速度あるいは回転速度の増加が十分
   2)すばやくスピンの軸をとることができる


StSq → +2

    プラス項目   4つ
   1)エネルギーが十分で焦点の定まった演技
   2)シークエンス中のスピード、またはスピードの加速が十分
   3)シークエンス中に様々なステップを用いている
   8)要素が音楽構造を高めている


4T → +2

 プラス項目 4つ
   4)高さおよび距離が十分
   5)四肢を十分に伸ばした着氷姿勢/独創的な出方
   7) 開始から終了まで無駄な力が全くない
   8) 音楽構造に要素が合っている


3A+REP → -3

 プラス項目 1つ
   4)高さおよび距離が十分

 マイナス要素
   ステップアウト -2
   1ジャンプでの両手がタッチダウン -2


3F+3T → -2

 プラス項目 1つ
   4)高さおよび距離が十分

 マイナス要素
   ステップアウト -2


FCSp → +1

    プラス項目 3つ
   1)スピン中の回転速度あるいは回転速度の増加が十分
   2)すばやくスピンの軸をとることができる
   3)全ての姿勢でのバランスのとれた回転数


3Lo → +2

 プラス項目 5つ
   2)明確ではっきりとしたステップ/フリー・スケーティング動作から直ちにジャンプに入る
   4)高さおよび距離が十分
   6) 入りから出までの流れが十分
   7) 開始から終了まで無駄な力が全くない
   8) 音楽構造に要素が合っている


3Lz → -1

 プラス項目 3つ
   4)高さおよび距離が十分
   5)四肢を十分に伸ばした着氷姿勢/独創的な出方
   8) 音楽構造に要素が合っている

 マイナス要素
   エッジエラー -1
   拙ない着氷 -1


ChSq → +2

 プラス項目 4つ
   1)流れがよく、エネルギーが十分で焦点の定まった演技
   2)シークエンス中のスピード、またはスピードの加速が十分
   4)全身が関わり十分にコントロールされている
   8)要素が音楽構造を高めている


CCoSp → +2

    プラス項目 4つ
   1)スピン中の回転速度あるいは回転速度の増加が十分
   2)すばやくスピンの軸をとることができる
   3)全ての姿勢でのバランスのとれた回転数
   7)全局面でのコントロールが十分


自己採点のGOE合計は+2.3

で、プロトコルはこれ
Screenshot_20171224-223540.jpg
プロトコルのGOE合計は+6.77

自己採点との差は+4.47





ナショナル採点だな



PCSもかなり高いね……? ミスがないならPCS90にしたのか??
今回はステップやコレオ中ですらターンが雑に見えるのだけど

フィギュアスケートは踊る競技でも男の色気を競うものでもないよね?
まあ、男の色気に関しては田中選手より無良選手の方があるし、宇野選手は論外だと自分は思うけどな



演技中にTESカウンターのGOEが高めだなぁと思った

ただ、無良選手はまとめた演技だったとはいえクワド1本だけだったので、
無良選手の演技が終わった後にクワド2種を予定していた田中選手を推したくなるのは
しかたないのかなと思った



実況のこの発言を聞くまでは





演技後の実況と解説の会話

演技後4Sリプレイあたりから

実況『そしてあの~、演技構成点。その部分でどういう勝負になるのか、技術点はほとんど同じでしたから。』

解説『はい』

実況『そこの評価です。そういう意味では今シーズンこの田中刑事、非常に演技構成点は高い得点が出ています




今シーズンの田中選手は演技構成点で高い得点は出ていない



今シーズンの演技構成点

アジアンオープン SP: 35.50 FS: 74.00
ネペラ杯 SP: 36.10 FS: 72.50
GPS中国大会 SP:39.28 FS: 79.58

今シーズンは1度もFSでPCS80以上でていない



ちなみにA級国際大会で1番高いPCSを獲得したのはGPS2016NHK杯の80.16で、
国外だとGPS2017フランス大会の79.58



無良選手の今シーズンのPCSは田中選手と同じように70点代

1番高いPCSを獲得したのは2015国別の83.28、
国外だとGPS2016フランス大会の81.20、GPS2015アメリカ大会の81.50



田中選手と無良選手はPCSではこれまではあまり変わらない評価だと言える



それにも関わらず実況がそんなことを言ってるってことは、
前もって高いPCSを出すことが決まっていて、
それのフォローのためなのか実況が嘘情報を言ったとしか自分は思えない





もっとも、田中選手と同じコーチである某選手も
この試合で他の選手と比べてPCSが高めにでていたように思う

コーチの影響力によるものだろうか……






○宇野選手



4Lo → 0

 プラス項目 3つ
   2)明確ではっきりとしたステップ/フリー・スケーティング動作から直ちにジャンプに入る
   4)高さおよび距離が十分
   8) 音楽構造に要素が合っている

 マイナス要素
   拙ない着氷 -1


3A → +2

 プラス項目 4つ
   1)予想外の/独創的な/難しい入り
   2)明確ではっきりとしたステップ/フリー・スケーティング動作から直ちにジャンプに入る
   6) 入りから出までの流れが十分
   8) 音楽構造に要素が合っている


3Lo → +1

 プラス項目 2つ
   5)四肢を十分に伸ばした着氷姿勢/独創的な出方
   6) 入りから出までの流れが十分


FCSp → +1

    プラス項目 3つ
   1)スピン中の回転速度あるいは回転速度の増加が十分
   2)すばやくスピンの軸をとることができる
   3)全ての姿勢でのバランスのとれた回転数


FCCoSp → +1

    プラス項目 3つ
   1)スピン中の回転速度あるいは回転速度の増加が十分
   2)すばやくスピンの軸をとることができる
   8)音楽構造に要素が合っている


StSq → +2

    プラス項目   5つ
   1)エネルギーが十分で焦点の定まった演技
   2)シークエンス中のスピード、またはスピードの加速が十分
   3)シークエンス中に様々なステップを用いている
   5)全身が関わり十分にコントロールされた正確なステップを維持
   7)開始から終了まで無駄な力が全くない


4F → -3

 プラス項目 0つ

 マイナス要素
   拙劣な踏み切り -1
   転倒 -3


4T → 0

 プラス項目 1つ
   2)明確ではっきりとしたステップ/フリー・スケーティング動作から直ちにジャンプに入る



2A+2T → -3

 プラス項目 0つ

 マイナス要素
   空中姿勢の拙劣 -1
   ステップアウト -2


3A+1Lo+1F → -3

 プラス項目 0つ

 マイナス要素
   回転不足 -2
   拙い着氷 -1
   ジャンプ間で流れが無い/方向を失う/リズムが無くなる -1


3S+3T → 0

 プラス項目 1つ
   2)明確ではっきりとしたステップ/フリー・スケーティング動作から直ちにジャンプに入る


ChSq → +1

 プラス項目 2つ
   1)流れがよく、エネルギーが十分で焦点の定まった演技
   2)シークエンス中のスピード、またはスピードの加速が十分


CCoSp → +2

    プラス項目 4つ
   1)スピン中の回転速度あるいは回転速度の増加が十分
   2)すばやくスピンの軸をとることができる
   4)規定回転数を明らかに超えた回転
   7)全局面でのコントロールが十分


自己採点のGOE合計は-1.7

で、プロトコルはこれ
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プロトコルのGOE合計は+7.19

自己採点との差は+8.89





ほんとに一致しないなぁ、この選手の採点は
自分がマイナスしすぎなのか……?



自分の認識としては、
ジャンプがキレイに決まったのは前半の3Aと3Loだけなんだけど

もっとも、3Aはお手てグルンをしていたけどさ





FCCoSp
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アップライトが2回転未満なのでFCCoSp4V
でもレビューすらされず

アップライトのポジションは最後だけなので、
ファイナルワインドアップではないのだが



今回はテクニカルがスルーしたのはスピンだけかな?
3Sも微妙に見えるけど
1Loでごまかした踏み切りをとったのは驚いた




PCSは…もう書くまでもないと思うが、お高いですね






さてさて、男子上位3人の総合得点を
自己採点のTES+PCS据え置きだとどうなるか

宇野 258.85
田中 259.59
無良 257.81

PCSも是正するなら……。

特定選手のみナショナル採点で
かなり結果が変わってしまったように思うのは自分だけかな…(泣)