全日本ジュニア2018の放送を見ての雑感





⚫男子


Jr.GPSで名前はあったけど結局試合に出さなかった選手が
全日本ジュニアで1位2位になったんですね

結果論だけで言うと日本スケ連は見る目なかったですね


SPで三宅選手のフリップを跳び直ししてそれが認められたって話を見ましたが?
映像を見てないからどんな感じだったのか知りませんけど、
跳び直しは認められないハズではないのかな??


まぁ、先シーズンJr.ワールドの枠を奪われたのかもしれない選手が
今シーズン全日本ジュニア優勝とか笑えますね





⚫女子


国内試合はそこのスケ連がやりたいようにする試合だし
全日本シニア推薦順位よりも下に落ちたのでどーでもいいかもですが、
かなりの回転不足をスルーされたり、
複数の回転不足をスルーされたりしていた選手がいたように思いますね


あと岩野選手の時に高橋大輔連呼がうるさい。
ゴリ押しお断り。



全日本シニアのときはスケ連の『全選手平等に』って指導が入ってるんでしょうね?
雑誌の構成でさえ指導するんですからね。
テレビ放送は当然指導が入ってるに決まってますよねぇ??
全日本シニアで三宅選手の時に連呼は当然しませんよね?




まあ、この記事でもっとも言いたいことはそこではないのでちょっと置いといて




放送で驚いたのはIce scopeとやら
飛距離と高さと着氷速度を計測できるらしい

出てくる数値が正しいものなのか、そもそもどうやってその数値を出しているのか、
出てきた数値を嘘偽りなく画面に出しているのか


分からない部分が多すぎる


多すぎるが、まあ、自分は数字をながめるのはわりと好きなのでちょっと考えてみた




1つの方法で解析したデータはあくまで1つの参考となる数値でしかない




で、今回の参考となる1つの数値がどうなっていたか

ジャンプの種類によって踏み切りが違うので
当然だが、同じジャンプ同士で考えないと意味がない


ジャンプのGOEのプラス面を見ると
1)高さおよび幅が非常に良い
2)踏切および着氷が良い
3)開始から終了まで無駄な力が全くない
4)ジャンプの前にステップ、予想外または創造的な入り方
5)踏切から着氷までの身体の姿勢が非常に良い
6)要素が音楽に合っている


飛距離と高さは1)の参考となる数値。
項目1)なのでこの数値が悪ければ+4以上はつけてはいけないことになる

着氷速度は2)3)の参考となる数値。
ただし、この2項目は他も見なければいけないのでこの数値だけではあまり意味がない。

4)~6)の項目は全く関係ない。


つまり、6つある項目のうち1つしかアレコレ言えないのだが……
+4以上の必須項目だから重要な項目ではあるけれど



エラーに対する引き下げをみるとこの数値が関係ありそうなのは、これかな
スピード、高さ、距離、空中姿勢が拙劣 -1to-3
ジャンプ間で流れが無い/方向を失う/リズムが無くなる(コンビネーション/シークエンス) -2to-3



さて、放送中に出てきた数値をまとめる

飛距離と高さが分かるなら空気抵抗を考えない場合の
初速度、角度、滞空時間も計算できるのでそれも合わせて書いてみた
……まあ、これも最初の数値の正確性が分からないのであまり意味がない数字だけど

空気抵抗を考えた場合は自分には無理ですよー
そういったシステムのある研究機関でないとね




3Lz

川畑選手
飛距離 2.43m 高さ 0.57m 着氷速度 14.8km/h
プロトコル 要素5番目 3Lz (+3,+2,+1,+3,+1,+2,+3)
初速度4.89m/s 角度43.18° 滞空時間0.68s


3F

渡辺選手
飛距離 1.34m 高さ 0.37m 着氷速度 10.1km/h
プロトコル 要素6番目 3F!< (-3,-3,-4,-3,-4,-3,-3)
初速度3.63m/s 角度47.84° 滞空時間0.55s


3Lo

松生選手
飛距離 1.86m 高さ 0.30m 着氷速度 11.9km/h
プロトコル 要素10番目 3Lo< (-1,-2,-2,-2,-2,-1,-2)
初速度4.47m/s 角度32.82° 滞空時間0.49s


2A

住吉選手
飛距離 2.09m 高さ 0.30m 着氷速度 6.8km/h
プロトコル 要素3番目 2A (+3,+1,0,+1,+1,+1,+1)
初速度4.87m/s 角度29.86° 滞空時間0.49s

岩野選手
飛距離 2.31m 高さ 0.22m 着氷速度 13.3km/h
プロトコル 要素9番目 2A (+2,+2,+1,0,+1,+1,+2)
初速度5.83m/s 角度20.85° 滞空時間0.42s

横井選手
飛距離 2.92m 高さ 0.44m 着氷速度 16.9km/h
プロトコル 要素1番目 2A (+4,+3,+4,+4,+3,+3,+3)
初速度5.69m/s 角度31.08° 滞空時間0.60s



こっから数字を見ての雑感




3Lzと3Fと3Loは1つずつしかデータがないね



川畑選手の3Lzは打出角度が43°ぐらいって理想的な数字がでてるなぁ。
現地では美しい放物線がこのジャンプでは見られたのかもしれない
空気抵抗がない場合の最大距離がでる角度は45°だけど、
空気抵抗を考えた場合は43°ぐらいじゃなかったけな…


渡辺選手の3Fは打出角度が48°ぐらいってちょっと高跳びかな
47°を過ぎると距離が出にくくなるんじゃなかったけ…
放物線としてはキレイな方だろうけど
そもそも高さも距離も両方とも、もうちょい欲しい感じだ
…ってこれ回転不足だから失敗ジャンプだもんな


松生選手の3Loは…これも回転不足のやつかいな
個人的には千葉選手の3Loのデータを見たかった…ちっさくても回転は足りてたから

松生選手は回転不足がとられたのはこのジャンプだけだったけど、
他のジャンプも着氷がグリグリだったのが気になった
コーチを見て妙に納得したが


2Aは3選手とも幅跳びタイプだな…最近の女子の2Aって幅跳びタイプが多いな気がする

岩野選手は角度からかなりの横っ跳び
横井選手は岩野選手の倍の高さで跳んでるらしい

プロトコルを見ると横井選手の2Aには半数のジャッジが+4をつけてる
つまり1)を満たすと半数は明らかに思ったわけだ

3選手の中では最も高さと距離が良いのは横井選手なのは間違いないとは思うけど、
放物線の形はあんまり気にしてないのかな〜?

……って、この数値が正確なのかも分からんけどな



同じジャンプでも場合によって高跳びと幅跳びどっちもしてるっぽい選手もいるけど、
どれだけ数値が違うんだろ?




そもそも、現地ではジャンプに高さと距離があったかなんてのは
数値化しなくても見れば分かるよな

フィギュアスケートの技術的なことが全く分からなくても


画面でだと背の低い選手だとジャンプが高く、背の高い選手はジャンプが低く見えるってことはあるかもだが



一部の選手に視聴者に対して
『距離と高さが凄いでしょ〜、だから加点がたんまりなのよ〜』
って(数値を捏造してでも)するためにじゃないだろーな?

距離と高さがあっても回転が足りない選手もいるよ




まともな使い道を考えたら、自分で自分のジャンプが見れない選手本人が見て分析するぐらいか?

それとも採点に使うなら、例えばこの種類のジャンプには飛距離◯m以上高さ◯m以上角度35~55°とか設定しておいて、当てはまらないのは+4以上つけられないようにするとか??




見れば誰でも分かるものを数値化するよりも回転不足を機械で計測して欲しいね